macminiが格安
正月休みにうつらうつらとしながら、macminiが欲しかったことを思い出す。検索して、格安のサイトをタブで並べかけて、愕然とする。昨年のモデルがたった2万5千円(←実は詐欺)であるというのだ。一気に眼が覚めた。
どんなに安いところでも、中古でも、アップル製品は極端に安くはならない。
そこそこの中古を調べまわった挙句、結局新品と大差ないか、新品のほうがOSも最新版だからいいか、という結論に達してしまうことはざらだ。
しかし二万五千円は安すぎる。
どこをどう探しても、その価格ではない。
決心した。というか、ほとんど衝動で、ポチッとしてしまった。
完全ダークサイド
クレジットカードでの支払いではなく、銀行振り込みであり、振込み先は登録したメールに届くことになった。翌日、振込み先を記載したメールが届く。
「連絡が遅くなって、申し訳ございません。
ご注文ありがとうございます。
ご注文した商品が在庫しております。
ご入金確認でき次第、24時間以内で商品の発送になります。
商品到着の予定は3日到着できます。
配達日時指定できます。
口座下記の通りとなりますので、御振込の手続きをお願い致します。
【御振込み先】
ゆうちょ銀行
店名〇〇八店
支店番号008
記号番号:(おそらく個別に発効している番号)
取引種類 普通
口座番号8853870
名義 ソ キョ
ご入金後、こちらに支払伝票の写真をメールしてお願いいたします。」
翌日の昼休みに振り込もうかと考えたが、ふと思った。
支払い伝票の写真をメールして? いや、前後の日本語、おかしいぞ。
そう思って、販売サイトの名前shopping moreを検索してみると、まあ出るわ出るわ、詐欺の話題。
あぶなかったぁ。ご注文した商品、という言葉自体、間違えている。「ご注文いただいた商品」だろ。たどたどしい日本語ではないか。
傷ついた。macminiが安く手に入ると期待していたのに。
そこで傷ついた気持ちを隠して、問い合わせることにした。(なんだか、お金に困っている、いじらしい女性にいわれるまま、振り込んでしまったような気分である。周りはひどいこと言うけど、本当は違うよな? である。)
問い合わせメールを送った。詐欺サイトであることが、公表されているのですが、本当ですかと。
帰ってきたメールはシンプルな返答だった。
「ご入金確認でき次第、24時間以内で商品の発送になります。
商品到着の予定は3日到着できます。」
うわ、もうちょっとないんかいな。詐欺であることを自己紹介してるようなもんやん。到着できますって。。。
このサイトがいつ、なくなるのか、いつまでも放置されているのであれば、日本の法律などあってないようなものではないか。(幸い、googleの検索結果からはずされつつある)
そのことに苛立つ反面、ふと思った。
yahooオークションが派手に宣伝されたときの、トラブルのこと。
誰でもカンタンにオークションに参加でき、欲しいものが格安で手に入ると、みんなそそのかされた。
しかし実際は、広告費を惜しむ業者の在庫処分場であり、1円から始まっても、オークション締め切り直前に値段は必ず跳ね上がった。
一般ユーザー同士のトラブルも後を絶たず、結局、広告ほどは楽しい未来を保証するものではなかった。
また楽天がお節料理を、2013年に格安で販売した。ところが届いたのは、隙間だらけの半分腐った残飯だった。(格安だからといって、残飯をくうバカはいない。まだホームレスのほうがリッチではないか)
ネット通販は安くて、カンタンで、楽しいものであるというのは、消費者の幻想に終わった。
そしてサイトを介して、初回は利益がなくても、次回から固定ファンがついて、利益に転じていく、提供者側の願いも、ただの幻想で終わった。
結局、サイトを運営する側が、手数料をせしめて、料理の質と消費者の信頼を食い散らかしたにすぎない。
それと同根に、詐欺サイトが野放しになっているということは、結局、ネット通販は安全ではないという定説を作り、最終的に成長を失速させるのではないか。
通信販売に直接、間接関連する人々は、危機意識が試されているのではないか。
そう憤りを感じたが、ふと思った。自分も広い意味で、その一人ではないかと。
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