2015年1月27日火曜日

ロケンロー

ビーズいかれちまった人

 ロックとハードボイルドは苦手である。

 結構、定義が広く、曖昧であって、主観的であったりする。しかも内田裕也とか、北方謙三とか、強面なおっさんたちに怒られそう。

 面倒くさい。

 それには原因がある。

 なんちゃって、ロック。なんちゃってハードボイルドが多いからではないだろうか。結構パチもんが多いと、純正品の価値が混乱する。

 これがロックだ。これがハードボイルドだ。どれも面倒くさくて、好きではない。

 さらにいやになるのは、二つ。

 若い人がポップソングでも、ギターが派手だと、ロックだと信じて疑わなかったり、年配の人がストリートファッションを模倣していたりすると、しんどい。

 どこで見たのか、以前、たまたまテレビをつけていたら、こんなシーンがあった。主人公の年配女性が、八百屋をしている友人を訪ねる。同じ年頃の女性でありながら、彼女は闊達で、店頭でロックをかけているという場面。

 ラジカセからはB'zが流れており、ねじり鉢巻のバアさんがこういう。

「あたしゃすっかり、ロックにイカレちまってるんだよ」

 わお。違う意味で、確かにイカレちまってるかも。。。

相応でいいではないか


 高齢の男性が社員旅行で、若い女性社員にせがんで『高校三年生』をデュエットしたと聞いたことがある。

 彼にとって、その曲を若い女性と一緒に歌えるなんて、もう萌えの極地だったのだ。孫が高校三年生になろうかとしていたのだろうが、関係ない。この曲は彼の青春なのだ。No bady can stop him!!

 グループサウンドを愛唱していた世代は、グループサウンドを歌えばいいではないか。正々堂々と、好きなものを愛せばいい。


 若いくせにさだまさしや、アリスを聞いて、歌謡曲が新鮮だとかなんとか、通ぶった御託を抜かしてけつかる人は信用できない。

 上目遣いで若造どもに媚びて、流行だろう曲を口ずさむなんて、ちゃらさのきわみである。なんちゃってパンクでもいいではないか。なんちゃってロック、上等ではないか。

 あのとき、愛したのだから、今も愛するのだから、それでいいではないか。

 ただ好きだからというのではない。好きだった記憶があるのなら、愛して当然だし、愛さずにはいられなくていいではないか。

 しかし、今どきB'zを聞いたバアさんが、ロックにイカレちゃったは ナシだ。今どきに、しかもB'zで、さらにあれがロックだと? やっぱりナシだ。

北島三郎のことを「日本のJB」と紹介していたのを見たことがある。
ということは、ジェームズ・ブラウンは「アメリカのサブちゃん」なんやろか。
ゲロッパ!

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