2014年12月8日月曜日

年の瀬イベント一人討ち入り


サンタさんよりお決まり

コピー書きをしていたとき、年末の仕事納めで社長は、今年も黒澤明の『いきる』を見て、年を越すという、変な自慢をしていた。

 彼の中で、志村喬が雪降る公園のブランコに座って、しょぼくれた歌声を披露してくれないと、年が越せないとのことであった。

 共感できる部分=年越しのイベントをしたくなる。

 共感できない部分=なんでまた、『いきる』なの? 雪のシーンあるから? 椿三十郎とか、隠し砦とかは、確かに雪のイメージはないか。

 クリスマスには山下達郎か、竹内まりやの世代の社長であったが、硬派な趣味の人だった。

 それに感化されて、年末に毎年一人でしていること。それが忠臣蔵である。

討ち入り方が問題


 バブリーな時代の忠臣蔵は、お軽と三平や、内蔵助とりくがフォーカスされるし、女性作家によって内匠頭の妻瑤泉院が討ち入りをプロデュースしたというものまである。

 好きだったのは、諜報戦として描いた『四十七人の刺客』だったり、 ルポのようにまとめ、実際は罪人だったことを掘り下げた  『「忠臣蔵事件」の真相 (平凡社新書)』であったり、浅野内匠頭に対する斬新な仮説『忠臣蔵 元禄十五年の反逆 (新潮文庫) 』など、実に多彩。

 単に文芸作品として、読んでもいいし、歴史事件としての謎を掘り下げるのも面白い。

 今年は大佛次郎にしようとか、柴田練三郎にしようか、丸谷才一にしようか思案中。

 そうこうしているうちに、年が明けてしまうことも、多々あった。

 忙しい。やっと、年末気分である。
 


Harakiri (1962)
侍で検索したら出てきた『腹きり』。浅野内匠頭に見えなくもない。

Harakiri (1962) / japanesefilmarchive

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