初歩的なことだよ、ワトソン君
日本IBMが人工知能システム「Watson」の日本語対応するために、ソフトバンクテレコムと提携したと知った。
アメリカではクイズ番組で人間に勝った人工知能なんだとか。
いきなりスカイネットにまではならないだろうが、シガニー・ウィーバーが話していた「マザー」ぐらいにはなるのではないだろうか。
ワトソンという名前がいい。相棒の代名詞ではないか。
「Elementry,my dear Watson(初歩的なことだよ、ワトソン)」
シャーロック・ホームズの名台詞というべきだろう。人工知能を使う我々が、ホームズ気分で語りかけるとは、粋なアイデアではないか。
そう思っていた。ところが違った。
IBMの創業者トーマス・J・ワトソンから取ったということらしい。おもんな。
「やっちまいな!」のルーシー・リュー
キル・ビルで日系やくざの組長役をやっていたルーシー・リュー(チャーリーズ・エンジェルで例えてもよかった。。。振袖を着ているのに、袖をくくらないから負けてもてるやん)
彼女が『エレメンタリー ホームズ&ワトソン』というテレビ・ドラマで演じたのは、ホームズのヘルパーであるジョーン・ワトソンという設定。もちろん現代のニューヨークを舞台にしている。(カンバーバッチの『SHERLOCK』とはエラい違い)。
本来、ホームズが主役なのに、このドラマではワトソンのほうが存在感を増しているのだ。外科医だったが、医療ミスを起こしてから、一線を退いてしまったという、陰のあるワトソン。
ホームズを引き立て、彼の活躍をストランド・マガジン社に寄稿している記録者という、地味な役割ではないのだ。
主人公を際立たせようとして、しばしばこうした主役のシフト現象が起こる。スパイダーマンのブレイドであったり、猿飛佐助の霧隠才蔵であったり、ウォレスとグルミットのショーンであったり、キン肉マンのラーメンマンだったり。。。例を挙げるに事欠かない。
いや、そのうち、人工知能ワトソンの語源は、ホームズの相棒という説が流布するのではないだろうか。
基点はどうあれ、その方が絶対に楽しい。
(ちなみにシャーロック・ホームズはここで、無料で全作品読める。電子書籍のロムを昔買ったのはなんやったんや。。。)
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