ブロンズが怖い
御堂筋にブロンズ像がある。(ここ)
しばしば目にする。どうもロダンやら、キリコやらと聞いたことのある名前もあるが、よく分からない。
時々、ぽっちゃりしたお姉さんが、ほとんどマッパな状態のものもあるが、さっぱり分からない。
何かを表現しているのだろう。しかし渋滞している車より手前に、重たそうなブロンズ像がとびとびに置いてある以外に、何を表現しているのか分からない。
シュール・レアリズムとかはもっと苦手で、置いてけぼり感が半端無い。何か、自分が酷く芸術について、無理解であるような気がしてくる。現代アートとか言われると、半泣きになる。
難解は不毛か
疲れたとき。仕事で緊張状態が続き、金曜日の夜なのに脳の中身がこわばったまま、解きほぐせないことがある。
できるだけ、美術や面白いものに触れるように心がけている。長らく気に入っているのは、ノーマン・ロックウェルである。
表情があり、動きがあり、ユーモアがある。
旧約聖書の中で神様が、愛情の対象として人間を作ったと語られるが、分かるような気がしてくる。
分かりやすいからいい、というのではない。それをいうなら、ラッセンのイラストだっていいはずだが、まるきり魅力が感じられない。(なんばのギャラリーで法外な値段で売りつけられるからかもしれない)
表情や躍動感、臨場感、共感性。時代背景も、社会も、経済観念も異なっていただろうが、彼の描く世界と自分が知っている社会は地続きであるような気がする。
そう確認することで、何となくほぐれてくる。
ブロンズ像で練り上げられ、表現された何かはよくわからない。反面、描かれたロックウェルは色んな音すら聞こえてきそうな気がする。
要は好みの問題なのだろうが、この違いを説明できない。
Norman Rockwell [Public domain], via Wikimedia Commons
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