2016年5月19日木曜日

ほとけの国

ツイートを色々と調べることがある。

なかに面白いものがあった。

「仏会社と合弁で、というニュースを見て、お寺かと思ってた」

というようなツイートがあった。

フランス=仏国。

日本に来て間もない知り合いが、疑問に思うと話していた。

「どうしてフランスは仏教国でもないのに、仏なのか。アメリカのライスをそんなに好んだ歴史があるのか?」

 フランスは仏蘭西。アメリカは亜墨利加。ドイツは獨逸。こうした表記があったから、今なお略称で用いる。

 では、いつか。

 どうやら明治に開国した際、中国語の通訳を介して表記したのが最初(中国人はカタカナや平仮名のように、表音文字を持たないため、発音の似た漢字を当てはめるしかなかった)。

 富田常雄の小説『姿三四郎』では、こうした表記がやたら出てきて、明治の雰囲気を演出している。

 問題はイメージ。

 仏の国=温和であったり、深く思索している人たちが住んでいそう。

 なんとなく、インテリで文化的なイメージを連想していないだろうか。フランス革命で民主的な文明国であるかどうかより、おしゃれで、優しい人たちという想像。

 もちろん、勝手な片思いに過ぎないが、なんとなくイメージを膨らませているような気がする。

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