全選択にするのにCtrlとAではなく、マウスでドラック。
検索するのにCtrlとFではなく、ファイルメニューから検索を選ぶ。
そっちのほうが面倒臭いし、肩が凝るのではないかといくらいっても、一旦マウスを使うようになってしまうと、なかなかシフトしようとは思わない。
結果として、マウス全面依存の操作になってしまい、 左手は結構ぼんやりしているという人を、しばしば見る。
macを書物に仕事にしていたときは、先輩が両手で画面を次々にさばいていたのを見て、それを模倣したくて、ショートカットを調べた。
キーボードがまるで、入力を阻害する、悪の権化のようにいう人がいるが、とんでもない。
もともと、キーボードはタイプライターの文字配列を模倣しており、そのタイプライターは英語の入力を適切に行うように工夫された設計なのだ。
つまり英語の中で、もっとも使われる文字列”the"(ポーの『黄金虫』で暗号を解読するのに、theは出てきたはず)が簡単に打てなくなっている。うっかりできなくなっているのだ。
うっかり打って、theを入れられないようにしているし、theを入力するのには、故意に操作しないといけなくなっている。
つまりは入力自体、わざと簡単に入力できなくなっているのだ。
間違えて打ちにくいようになっている。
だから、打ちにくくて当然だし、ローマ字入力ならなおさら、面倒臭くて当然なのだ。
しかし、だから悪いなどと、ものぐさなことをいってはいけない。そもそも煩わしい設計にしていると、わかってしまえば、それ以上は苦痛にはならない。
スマホばかりを触って、結局 入力ができるようになったつもりでも、フリック入力の速度はキーボードに及ぶべくもなく、スキルは低いまま。若い人でそういうのを見ると、なんかいたたまれない。
キーボードは打ちにくく、不便でいいのだ。
「結局、手で書いた方が早い」という人がいるが、 親指シフトユーザーは手書きより早く入力できる。 |
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