2015年6月12日金曜日

厳かな”遷”

画面が操作によってどう変化するのか、を表現するとき、「画面遷移」という。

この言葉を知ったとき、少しショックだった。

奈良から京都に、首都が変わる時のことを「遷都」という。(結構、グロいことを口にしてはいけない、あの”ゆるキャラ”の名前も、これに由来する)

そして何より、高僧の死亡記事を書いたときに使った言葉が「遷化」なのだ。

仏教的な表現で、奥が深いと思ったのは、うつる、かわる、という言葉を生物学的な死に対して、用いていること。

現世での救済を終了し、来世での教導に移動されましたよ。詩的な表現であり、悲壮感はない。大乗らしいニュアンス。

遷移化滅の略が”遷化”らしい。だとしたら、高僧の死を指す言葉と、画面が移り行くことを意味する言葉は、かぶっているのだ。

なんとなく、厳かな気分になる。一人だけ。会議中にこの言葉がでたら、誰も気付かれないのに。
こんな風に仕事してみたい。。。絶対怒られるだろうけど。

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