可愛くない理由
奈良の東大寺にいったときのこと。
若いお母さんが、娘に呼びかけて、カメラを向ける。
小学校低学年の娘さんはとっさに、彼女なり、イケてるファイティング・ポーズで、メンチをきる。しかし、お母さんはシャッターを押してから、がっかりして、低いトーンでつぶやく。
「全然可愛くないねんなぁ」
娘さん、苦笑い。そっちのオーダーでしたかと。
実家にあるアルバムの中に、兄と二人で、父の職場のクリスマス会に出た時の写真がある。(会場にあった、バターケーキがげろまずかったのを、思い出した!)
兄は気をつけをしてたっているのに、自分は片足を上げて、そこに下から手をくぐらせてピースをしている。
実は覚えがある。
写真撮るよ、と声をかけられて、せっかくとるのに、兄が普通に気をつけしているのに驚いた。クリスマスパーティの楽しい印象を記録するのに、ガキが棒立ちで伝わるかよ、考えろよ。ここはなんか、おもろいポーズだろう。あ、待って、逆立ち? でんぐり返り? あ、もう撮るの? えっと、とりあえず片足上げてみました。。。
おかわり
それは今いいから、と時々注意されることがある。おっと、やっぱり、そうか。確か、シャッターを押した後、父も軽く笑っていたような気がする。満足したか? 納得したか? とかいっていたような気がする。
いやいや、俺はむしろサービスして、臨場感演出しただけだし。おもろいポーズをしたいなら、もっとしっかり考えてたし!
いや、今はよかったのだ。そこまでは今いらない。というか、おもろいポーズは今はいらない。
なんとなく、オーダー間違い。彼女のファイティング・ポーズに一票である。
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