トラックパッドと、キーボードを使っているが、それらを一つにするという便利もの(Apple KeyBoard, Trackpad MagicWand Silver, Twelve South)を見つける。
手に入り、使ってみるが、ちょっといいプラスチック製品というだけで、期待したようなメタル感はない。値段の割にと思うか、macっぽくていいと思うかである。
問題はそこではない。
Amazonで夜に注文して、無料でお急ぎ便が使えたので、使ってみた。
日曜日の夜に思いついて注文し、月曜日 の朝に歯を磨いていると届いたのである。
早くについてありがたいが、本当にそんなに急いで欲しかったかというと、そうでもない。
皮肉にも、歯をみがく直前、テレビで同社の下請け配送業者が疲弊しているという話題を取り上げていた。
日本の大手配送業者がAmazonの無茶振りに閉口して撤退。小さな会社が寄せ集まって、その配送をしているという。
しかし流通には人手不足で、配達に来ていないのに、不在と処置されることもあったと、テレビでは憤慨している人の証言を放送していた。
国内の消費は冷え込んでいると、最近まで言われていたが、出処は百貨店や小売店。コンビニやインターネット通販を除いた、いわば都市伝説なのだ。
ネット通販が消費の主流になっており、最大のメリットが配達といわれている。
そこに即日配達という、配達最大のデメリットを変える変革は素晴らしいと思う。
いや、思った。
内容を確かめたいものではなく、一度購入して、知っているものをわざわざ店頭にいかなくても、玄関先まで持ってきてくれるとしたら、断然そっちを選ぶだろう。
ところが、必ず即日ではないといけないかというと、そうでもない。
急ぎでないものを、急いで持ってくれるのは恐縮だが、それによって社会的なコストが出てきて、それを支払えというのなら、勘弁してくれ、だ。
一部のせっかちなクレーマーが、配送業者を悩ませる。言った通りに持ってこなかったとか、はした金で人の頬を叩くような、無作法をする。
それに対して、配達業者も神経質になっている。
そうしたクレーマーがトリガーで、社会的なインフラが機能しなくなるのだとしたら、なんとも情けない。
本来、豊かになるはずだった我々の生活が、心ない人に踏み倒され、断念させられているのではないか。
不寛容な世界とは、こうしたクレーマーと、それに怯える企業によって醸成されている。
ならば、寛容さをもって対抗するしかないのではないか。
多少、配達が遅れたとしても、決して怒らない。まして、配達日は緊急を要しない限り、ゆっくりした幅をもたせ、確実に在宅している時間帯を指定する。
社会を変えるとは、こうした配慮なのではないか。
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