スマホの画面を眠る前に見ていると、副交感神経にスイッチがされなくて、寝つきが悪かったり、寝不足を感じたりするという話を聞いた。
すごくわかる。
起き抜けに画面を見ると、明るさが目に突き刺さるような気がする。
寝入り端はスマホを早く充電して、仰向けになると、早く寝付ける。
しかしうつらうつらしながら、ふと思い出すことがある。
電気をつけて、メモしようか。
いや、目が痛くなるような画面で、目がさめるのは勘弁。
そこで思いついた。人工知能万歳。
「Hey siri クリーニング引き取りに行くとメモ」
(はい、わかりました)
siriは「クリーニング引き取り」とメモしてくれた。
あるジョークを思いついた。
skypeばかりか、wunderlistまでMicrosoftは買収し、有料サービスにしているではないか。
ということは、ORACLEからopenofficeを買うのではないか。いや、libreofficeから権利を買うのではないか。
そしてwordやexcellより高く販売するのではないか。
「リブレオフィスがMicrosoftに買収されるかもしれないとメモ」
(はい、わかりました)
いいぞ。
思いつくままに、メモをとらせる。連絡しわすれていること。失念していたタスク。
翌朝、それらが簡潔なキーワードとして、メモされていて、すぐに思い出せるようになっていた。
しかし、メモを見ていて、手が止まる。
「さみしいの、おばあちゃん」
え? 何? おばあちゃんが、さみしいといっているのか。祖母に甘えたかったのか。
孫の中で人気だったのは、祖母より、祖父であった。
彼にかかれば、もち米はたちまちほかほかの餅になる。畑についていって、お腹痛くなっても葉っぱのトイレットペーバーまで用意してくれる。
あらゆるトラブルを解決できる男。それが祖父であった。。。。
いや、そうではなくて、なんのメモ?
思い出した。詐欺師の老婆を、テレビで取り上げていたのをみたのを思い出していた。
彼女は大企業の社長母ではないかという、周囲の憶測を敏感に察知すると、見事にそれを演じ、生活費を人々から巻き上げて豪遊して逮捕された。
誇大妄想の中で生きていたし、何より虚栄心の強い人であったという。
虚栄心や虚飾は傲慢の表れであると同時に、詐欺師など犯罪者に共通する心理なのではないか。
「詐欺師のおばあちゃん」
確かに、そういった覚えがある。寂しかったわけではない。
しかし思った。
深夜に人工知能相手に、だらだらとメモを命じるなんて、便利とはいえ、寂しいと言われても仕方がない
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