2017年7月17日月曜日

頭隠して、siri隠さず

スマホの画面を眠る前に見ていると、副交感神経にスイッチがされなくて、寝つきが悪かったり、寝不足を感じたりするという話を聞いた。

すごくわかる。

起き抜けに画面を見ると、明るさが目に突き刺さるような気がする。

寝入り端はスマホを早く充電して、仰向けになると、早く寝付ける。

しかしうつらうつらしながら、ふと思い出すことがある。

電気をつけて、メモしようか。

いや、目が痛くなるような画面で、目がさめるのは勘弁。

そこで思いついた。人工知能万歳。

「Hey siri クリーニング引き取りに行くとメモ」

(はい、わかりました)

siriは「クリーニング引き取り」とメモしてくれた。

あるジョークを思いついた。

skypeばかりか、wunderlistまでMicrosoftは買収し、有料サービスにしているではないか。

ということは、ORACLEからopenofficeを買うのではないか。いや、libreofficeから権利を買うのではないか。

そしてwordやexcellより高く販売するのではないか。

「リブレオフィスがMicrosoftに買収されるかもしれないとメモ」

(はい、わかりました)

いいぞ。

思いつくままに、メモをとらせる。連絡しわすれていること。失念していたタスク。

翌朝、それらが簡潔なキーワードとして、メモされていて、すぐに思い出せるようになっていた。

しかし、メモを見ていて、手が止まる。

「さみしいの、おばあちゃん」

え? 何? おばあちゃんが、さみしいといっているのか。祖母に甘えたかったのか。

孫の中で人気だったのは、祖母より、祖父であった。

彼にかかれば、もち米はたちまちほかほかの餅になる。畑についていって、お腹痛くなっても葉っぱのトイレットペーバーまで用意してくれる。

あらゆるトラブルを解決できる男。それが祖父であった。。。。

いや、そうではなくて、なんのメモ?

思い出した。詐欺師の老婆を、テレビで取り上げていたのをみたのを思い出していた。

彼女は大企業の社長母ではないかという、周囲の憶測を敏感に察知すると、見事にそれを演じ、生活費を人々から巻き上げて豪遊して逮捕された。

誇大妄想の中で生きていたし、何より虚栄心の強い人であったという。

虚栄心や虚飾は傲慢の表れであると同時に、詐欺師など犯罪者に共通する心理なのではないか。

「詐欺師のおばあちゃん」

確かに、そういった覚えがある。寂しかったわけではない。

しかし思った。

深夜に人工知能相手に、だらだらとメモを命じるなんて、便利とはいえ、寂しいと言われても仕方がない

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