2017年7月16日日曜日

Dead or shock

おとぼけ動画を見ることがある。

風船を相手に真剣勝負を挑むワンタくんや、飼い主思いのニャンコさん。ずっこけアイデアでプールの手前に頭から突進する子供や、張り切りすぎた老婆など。

しかしいただけないのは、銃を取り扱ったものである。

手首だけで構えたライフルが、発射の反動で顔面に飛びかかってきたり、ジョン・ウーまがいに拳銃を構えた黒人が誤って引き金に触れて、天井を打ち抜き、女の子のように両手を上げて怯える。

刀で人を殺すのは、至難の技なのだ。

刃筋を通して、刀身の重みを乗せて切らないと、傷つけることはできても決して斬れない。

同様に拳銃だって、弾丸を致命傷になるまで押し込むのだから、相応の物理的エネルギーが必要であるし、それを火薬に一任しているのだ。

当然、反動は大きい。それは弾薬の大きさ、ひいては銃器そのものの大きさに比例する。

映画で、セリフを覚えたてのモデルさんがゾンビに向けて発砲しているのは、弾丸の出ないものだから、全く反動はないのだ。

それを真似して、発砲の反動で、怪我をしたり、痛がったり、怯えたりする人をみると、ざまをみろと思ってしまう。

人を易々と殺められると思ったら、大間違いだぞと。

人を斬るには、相応のスキルが必要とされる。人を射殺するにも、相応のスキルが必要とされる。

道徳的な意味はおくにしても、少なくとも、そうでないと、殺される方も溜まったものではないではないか。

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