商品を一割引すると言われると、面倒臭いのに、ごめんなと思ってしまう。
心持ち、割引してくれているのに、その気持ちにもう一つ応えられるほどテンション上がってなくて、ごめんな、もある。
ところがポイントカードとなると、話は違う。大手の電化製品の店で、フリクションの中身を補充しようとレジに並んだ折、ポイントで支払うとうなづけば、タダでくれてやるというのだ。
もともと値段交渉をする風土があったらしいが、ほとんどそういうものは見かけられなくなり、今やこのポイントである。
味をしめて、他のポイントも貯めることにした。ウェブで登録するだけで、あらゆる小銭の支払いに一割程度のポイントがつく。
ある日、そのポイントの有効期限がきたと連絡を受ける。
慌てて、使おうとするが、493ポイント。500ポイントからでないと使えないという。残り7ポイントを何か買い物しようか。
あれこれ調べかけて、ふと手を止める。
500ポイントといいながら、500円未満のものを手にいれるために、今から何かを買わないといけないのか。
品物を探して、見つけたサイトが別なら、そこと提携しているところにさらに登録をして、手元のカードの番号を入れて。。。
そうしてようやく500円のポイントで選べるものの中から、何かお得なものを見つけるチャンスにありつけるのだ。
ううん、二度手間。
お得感を見せようと、ポイント何倍とか、なんとか還元とか、チカチカした毒々しい広告を延々とたらい回しにされなければ、500円は手に入れらないのだ。
なんか逆に惨めな気分である。
フリクションの中身をくれた店舗とは、扱いがまるで違う気がした。
小銭はなかなか落ちていない。それでいいではないか。
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