2018年12月8日土曜日

人間の可能性(くしゃみ編)

1ブロックほど離れたところから、大きなくしゃみをするのが聞こえてきたことがあった。

ずっと以前に、テレビで見ていたことを思い出す。

一般女性がテレビのインタビューに対して、コメントしていた。

「可愛らしくくしゃみをしているオンナをみると、練習してるなと思ってしまう云々」

確かに結構たくましいガタイの女性が、子犬のようなくしゃみをされていることを見かけたことがある。なんと、あれはたゆまぬ修練の賜物なのだ。

待て。1ブロック先の男性は、時間を問わず、加藤茶も驚くほどのくしゃみをしていた。生理現象なのだから、それはどうしようもないものだとばかり思っていた。(結婚式場の配膳担当をしている加藤茶が、ウェディングケーキの前で大きなお盆ともどもひっくり返るのも、生理現象が原因だと思っていた)

しかしインタビューの証言を元にするなら、改善することができることになる。くしゃみそのものは生理現象だとしても、そのボリュームを変えることはできるのだ。

だとするなら、何という福音だろうか。人間はいつでも変わることができるのだ。アドラー心理学万歳ではないか。

あの、周囲をどっきりさせてしまっているくしゃみも、深夜早朝に顰蹙を買うくしゃみも、工夫次第で変えられるのだ。

本人だけが気にしていないことも多い(そのため、大きなくしゃみをする人はデリカシーがないと誤解されることが多い)。

自分は地声が低い。低周波は人間の耳に入りにくい。だから、高い声を心がけるようにと昔、上司に言われてから、ずっと高く発声するように心がけている。いつしか、それが自然になった。

まさに精神を凌駕するのは、理性や信念でなく、習慣である。

と、ここまで書いてみて気になった。くしゃみが大きい人はそもそも、そのことを気に病むのだろうかと。

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