2017年9月14日木曜日

ポメラDM200を親指シフトで使ってみて

 スマホやタブレット端末に、外部キーボードをつないで使っていた。

 こうしたことができるから、ポメラは必要ないと思っていた。

 しかし思い切って購入。

 シグマリオンを愛用していたのと同じように、起動直後からテキスト画面である。

 端末にキーボードであればbluetoothの接続をしないといけない。

 電車で移動中に、素早く開いて、ブログ記事を簡単にまとめようとしていても、つないでいるうちに何を書くのか忘れてしまったり、思い出そうとしている間に、目的地についてしまったり。

 その点では、かつてのシグマリ同様、起動が速い。

 しかも画面がシグマリオンより大きい。シグマリオンが55mm150mm。ポメラDM200が90mm155mmなので,縦書き設定も広々と使える。

 シグマリオン用に購入して、重宝していた、エディターwz-editorそっくりなアプリが、標準装備(表示メニューからアウトラインを選ぶだけ)である。

 書き物仕事がメインであれば、絶対に便利であっただろう。

 リブレットやモバイルギア、シグマリオンのように、変に難しいOSを搭載せず、目的にシンプルに傾注しているからこそ、人気の高いのも頷ける。

 さらに親指シフトユーザーに注目されているのが、親指シフトが標準で備わっていること。

メリット

・リブレットやシグマリオンより、初期のモバイルギアに近い、キーボードの広さ。あのうっかり、タイプミスや、結構重ためな肩こりみたいなことは比較的に少ないはず。

・軽い。内蔵バッテリの評価はDM100と別れるところだが、乾電池がない分、とにかく軽い。これまでのキーボード付きpdaがいかに存在感を持っていたか、あきれてしまう。

・小型。当然、ノートPCを持ち歩く感覚とは別もの。フリックで長文が書けるかと思っている人には、やはり評価は高いはず。タブレットがいかに軽くなったとしても、到底かなわない。

・文字が入力できます。以上。ではなくなった。
 ポメラの初期のキャッチがそんなだった。文字ができるだけのものですが、何か? 潔くていい。しかし今回はポメラsyncに加え「アップロード」というメール送信機能まで登場。バックアップをSDカード以外に、クラウド仕様で確保できる。

・バックアップが多様。
 sdカードに保存する。
 gooogleドメインとicloudを使って、icloudのメモ帳に保存する。
 アップロードとして、メール送信する。
 マイクロusbを使う「pcリンク」機能で、pc端末から中身を取り出す。
 というように、四つの方法がある。ある意味、ポメラらしくない。

デメリット

・親指シフトに設定を切り換えた場合、バックスペースが「:」だけになってしまう。なれていない人には不便かも。


・画面が広く、親指シフトが使えて、簡単に文書が作成できるだけ。

 逆にいうと、DM200の魅力とは本当は何なのか。

 せっかちでなかったり、親指シフトユーザーでなかったりしたら、さほど魅力はないと思う。

 古い機種なら、もっとコンパクトになる。変な言い方、マニアには逸品と評価されるが、このスマホ全盛のご時世にどこまで需要があるのか不安。往年のVAIOのようなオサレ感もまるでなし。

注意点

・スマホの外部接続キーボードとしても使えるが、親指シフトは機能しない。ローマ字のみ。しかもiOSのみ。

 なんでこの機能があるのか、も一つぴんとこない。

・ポメラsyncはgmailアカウントでバックアップするので、googledocsにバックアップがとれると思いがち。

  無線LANネットワークを利用して、iphoneやmacのメモアプリと双方向で編集することができます。

 と取説で紹介している通り、macかiphone(要はicloudのアカウント)のメモ帳にgmailアカウントとして保存するという不思議な仕様。



 はっきりいって、こんなに使い手を選ぶ物も珍しい。

 スマホで事足りている人には、何の魅力もないだろう。

 ましてやローマ字入力している人が、結構なお値段なのに買っていると、おしゃれでもない外観なのに、どうして買うのだろうと不思議で仕方がない。

 逆に親指シフトユーザーには買い。

 シンプルな操作性で、軽くて安定している。外出先や移動中に、親指シフトでテキストを片付けたいと夢想しているなら、思い切って清水の舞台から飛び降りて正解。

 なんでそんなにすすめるのか。

 なぜなら、ここまでの文章を全てポメラで作成し、「アップロード」でメール送信して記事を投稿したからだ。

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