2016年2月21日日曜日

陰謀ない説

ロズウェル事件で発見されたのは、実はソ連の核実験を監視するための観測用気球であったことが、確認された。

しかし当時、最高機密であったため、軍部は気象観測の気球と発表せざるをえなかったし、現物も隠した。

そのため、宇宙人の乗り物をアメリカ空軍は密かに開発しているという、いまや定番の都市伝説が仕上がってしまったのだ。

現代では資料映像で見る事ができる、ステルス戦闘機も、開発検証段階では極秘である。それを隠すために、逆にUFOブームを借りた節すらある。

陰謀は意外と、存在しない説の方が、実は面白い。

スマホが一般的に広く使われる。

そこで入力した個人情報は、何か悪い人たちが悪い目的にために収集され、悪いことに使われる。

そういうことに怯えて、ガラケーを使っている人もいる。(ガラケーの電磁波が危ない話はこの際不問である)

スマートフォンを使うと、情報が漏洩する。どこかで悪いことに使われる。そんなイメージが先行していた。

ところが実際はちょっと違った。

appleは2014年12月にApple Payでは、顧客の情報を集めないと宣言した。

そして今回、テロリストのi-phoneを押収したFBIが、appleにバックドア(抜け道)アプリを開発しろとオーダーされて、それを拒否しているというのだ。

これにgoogleやtwitterも続くだろうという予測もある。

現実には情報を盗み取る悪徳業者が、そうしたアプリを密かにダウンロードさせて、収集しているだけで、大手が印象を悪くして、翌日の株価に影響するようなリスクは犯さないのだ。

今回、司法への協力といえるかどうかなど、議論の余地は残されている。

しかし少なくともいえることは、そんなにappleが世界制覇の陰謀を持っていないことだ。

市場拡大や、パクリや、apple musicのプロモーションには腐心するが、個人の通話記録や購入履歴をいちいち収集しても、大した儲けにならないと判断しているのかもしれない。

某大学の電車広告を見た事がある。

ドローンがたくさん飛び回り、超監視社会がやってくると予見している、おどろおどろしいものであった。

本当だろうか。

ホームレスのおっさんが凍死したり、生活保護として支給された金が遊興に使用されたり、高校生の教室に冷暖房が完備されて成績が良くなっているのに、実施した市長が福祉を怠るつもりだと難癖つける政党がいたり、と今でも、全然監視できていないのに。

なぜか、ドローンの登場で有権者を監視するのだ。

それによって、歩道の段差が転びにくく改善されるならいいではないか。年配の方も安心して歩ける街並みが増えて、児童・生徒が安心して遊べる場所が増えるなら素晴らしいではないか。

無目的に、とりあえず国民を監視する。地方も政府も、そんなに呑気なのか? そんなにサイコな連中ばかりなのか?

陰謀ない説のほうが、むしろリアリティはないか?

appleですら、FBIの無茶ぶりに憤慨しているし、IT業界もそちらに傾くだろう。結果権力VS個人の自由という図式である。

もちろん、陰謀説はある。

FBIも怒っているらしい。appleがわかっていて、ポーズを取っているのではないかと。

「ユーザーの表現の自由のために、勝手になんでものぞき込めるようなものを作ることは、我々にはできない」

appleの説明の方が、圧倒的にかっこいい。apple musicは買わないだろうが、何かの弾みに他のものを買うかもしれない。よお、ヤンキー。あんた、俺たちの味方なんだって?

そう。ここまでが、陰謀説であった方が面白い。
好きな陰謀説の一つは、アポロ計画捏造説。
NASAがレーザー反射鏡を月面に”本当に”置いたことは、
イギリスやフランスでも確認されてしまった。。。


0 件のコメント:

コメントを投稿