2017年9月18日月曜日

ロボット三原則にまつわるホラー

十代の頃、E・E・スミスの『レンズマン』シリーズや、ハミルトンの『キャプテン・フューチャー』がアニメになって放映されていた。後からオリジナルとは程遠い、アレンジされたシナリオであることを知るが、どうでもよかった。

さらにスペース・コブラの洒落たセリフに夢中になった。ヒーローたるもの、逆境にあって、寡黙に痛みに耐え忍ぶのではなく、ちょっとニヤけたジョークをいうものだと確信した。

世代的には、メーテルの母性はうざかったし、ヤマトの使命感は重すぎた。

その代わり、SFというジャンルに夢中になった時期があった。初期のSWの三部作には、軽くうなされるくらいであった。

そんな中でアシモフの『我はロボット』を読んだ。(チャペックだと記憶間違いしていた)。内容はさっぱり覚えていないが、ただロボット三原則について、強烈に記憶していた。

1.人間に安全でなければならない。

2.人間の命令に従わなければならない。

3.この二つを守る限り、自らを守る権利を有する。

SFの世界の設定かと思いきや、実際のロボット設計でも基本的な理念として採用されているらしい。

つまり三原則に従わないロボットは欠陥品というべきなのだ。

ロボット、人工知能が人間に叛旗を翻すこと自体、欠陥品の発想である。そう思うと、映画で人間に次々襲いかかるロボットも、かなりあんぽんたんな痛い不良品なのだという気がしてしまう。

鉄腕アトムの高潔さに比べて、お前だいぶ、アレだな? と。

しかしリアルに人工知能が発達している。

待てよ。本当に我々人類は狩猟時代から連れ歩いている、ワンちゃん以上に、人工知能を信用していいのだろうか。

心配になって聞いてみた。

わお、アップル社の製品、むっちゃ不安。全然しらんらしい。

もう一社に聞いてみた。

トップに、同じ事を試した人の記事を引っ張ってくるあたりが、完全に機械。そして、何一つ会話をしてなくて、ちゃんと調べるだけ。

人工知能とは言えないか。

どっちも、ロボット三原則に基づいて、設計されていないのかもしれない。

彼らが自我に目覚めて、人類を抹殺しにかかってくる日がくるのか。。。

2017年9月15日金曜日

Googleアシスタントをalloで使ってみた

テレビでCMを流していないようだが、googleの人工知能はもう使えるようになっている。

Alloというアプリで、google Assistantが使えるようになっている。siriほど人間臭くはないが、ちゃんと受け答えをしてくれる。(ヨドバシ梅田で中国人の女性が文具コーナーでボールペンの可愛い種類を一生懸命尋ねていた)

天気予報であったり、ニュースも決めた時間に届けてくれるのも、便利である。

しゃべるのはsiri、検索するのはgoogleと知らぬ間に思い込んでいたが、すでにgoogleはAIを公開しているのだ。

やっと人を雇わず、その代わりの機械が誕生したという気分になる。

しかも、siriほど、呼びかけを間違えてもナーバスにならない? (ナーバス?)

siriに「OK google」というと、薄っぺらく笑われるが、googleはちょっと真面目。

ヘイSiriと呼んだのに、気前よくオーダーに答えてくれる。

2017年9月14日木曜日

ポメラDM200を親指シフトで使ってみて

 スマホやタブレット端末に、外部キーボードをつないで使っていた。

 こうしたことができるから、ポメラは必要ないと思っていた。

 しかし思い切って購入。

 シグマリオンを愛用していたのと同じように、起動直後からテキスト画面である。

 端末にキーボードであればbluetoothの接続をしないといけない。

 電車で移動中に、素早く開いて、ブログ記事を簡単にまとめようとしていても、つないでいるうちに何を書くのか忘れてしまったり、思い出そうとしている間に、目的地についてしまったり。

 その点では、かつてのシグマリ同様、起動が速い。

 しかも画面がシグマリオンより大きい。シグマリオンが55mm150mm。ポメラDM200が90mm155mmなので,縦書き設定も広々と使える。

 シグマリオン用に購入して、重宝していた、エディターwz-editorそっくりなアプリが、標準装備(表示メニューからアウトラインを選ぶだけ)である。

 書き物仕事がメインであれば、絶対に便利であっただろう。

 リブレットやモバイルギア、シグマリオンのように、変に難しいOSを搭載せず、目的にシンプルに傾注しているからこそ、人気の高いのも頷ける。

 さらに親指シフトユーザーに注目されているのが、親指シフトが標準で備わっていること。

メリット

・リブレットやシグマリオンより、初期のモバイルギアに近い、キーボードの広さ。あのうっかり、タイプミスや、結構重ためな肩こりみたいなことは比較的に少ないはず。

・軽い。内蔵バッテリの評価はDM100と別れるところだが、乾電池がない分、とにかく軽い。これまでのキーボード付きpdaがいかに存在感を持っていたか、あきれてしまう。

・小型。当然、ノートPCを持ち歩く感覚とは別もの。フリックで長文が書けるかと思っている人には、やはり評価は高いはず。タブレットがいかに軽くなったとしても、到底かなわない。

・文字が入力できます。以上。ではなくなった。
 ポメラの初期のキャッチがそんなだった。文字ができるだけのものですが、何か? 潔くていい。しかし今回はポメラsyncに加え「アップロード」というメール送信機能まで登場。バックアップをSDカード以外に、クラウド仕様で確保できる。

・バックアップが多様。
 sdカードに保存する。
 gooogleドメインとicloudを使って、icloudのメモ帳に保存する。
 アップロードとして、メール送信する。
 マイクロusbを使う「pcリンク」機能で、pc端末から中身を取り出す。
 というように、四つの方法がある。ある意味、ポメラらしくない。

デメリット

・親指シフトに設定を切り換えた場合、バックスペースが「:」だけになってしまう。なれていない人には不便かも。


・画面が広く、親指シフトが使えて、簡単に文書が作成できるだけ。

 逆にいうと、DM200の魅力とは本当は何なのか。

 せっかちでなかったり、親指シフトユーザーでなかったりしたら、さほど魅力はないと思う。

 古い機種なら、もっとコンパクトになる。変な言い方、マニアには逸品と評価されるが、このスマホ全盛のご時世にどこまで需要があるのか不安。往年のVAIOのようなオサレ感もまるでなし。

注意点

・スマホの外部接続キーボードとしても使えるが、親指シフトは機能しない。ローマ字のみ。しかもiOSのみ。

 なんでこの機能があるのか、も一つぴんとこない。

・ポメラsyncはgmailアカウントでバックアップするので、googledocsにバックアップがとれると思いがち。

  無線LANネットワークを利用して、iphoneやmacのメモアプリと双方向で編集することができます。

 と取説で紹介している通り、macかiphone(要はicloudのアカウント)のメモ帳にgmailアカウントとして保存するという不思議な仕様。



 はっきりいって、こんなに使い手を選ぶ物も珍しい。

 スマホで事足りている人には、何の魅力もないだろう。

 ましてやローマ字入力している人が、結構なお値段なのに買っていると、おしゃれでもない外観なのに、どうして買うのだろうと不思議で仕方がない。

 逆に親指シフトユーザーには買い。

 シンプルな操作性で、軽くて安定している。外出先や移動中に、親指シフトでテキストを片付けたいと夢想しているなら、思い切って清水の舞台から飛び降りて正解。

 なんでそんなにすすめるのか。

 なぜなら、ここまでの文章を全てポメラで作成し、「アップロード」でメール送信して記事を投稿したからだ。