正月と、四月に売れるのは、日記帳と英会話教材なのだとか。
一年の門出に何かを始めようとするタイミングに、そうした時期はなるほどちょうどいい。
実は数年前にトルストイの『文読む月日』をちくま文庫で購入した。上中下巻をまとめて買うのではなく、読み終わったタイミングで買い足していこうとした。
その年は途中で読み飽きてしまった。
翌年は上中下巻を揃えて臨んだ。
それでも、挫折した。
翌年は日付に忠実ではなく、自由に読もうとルールをゆるくした。
それでも、挫折した。
どうして挫折したのだろうかと反省した。
反省した、翌年、やっぱり挫折した。
読んでいて、いい話だとは思うが、そんなに内省的になって、深く思索したり、罪について考えを巡らせることができないのだ。途中から読んでいて、苦しくなる。
割と重たくなってしまうし、読んでいないページが負債のようにかさみ、気が重くなる。
同様なコンセプトの本がある。禅語であったり、世界の名言であったり。
しかし、そうしたものには一切手出しをしなくなった。毎日続けるようなことができたら、とっくに何か、自分が納得できることを為していたのではないか。
そんなことを反省させられるからだ。
反省した翌年は、結局何か失敗する。今はいまのことを、精一杯積み重ねていこう。それこそ牛歩の歩みである。
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